職場はご利用者の生活の場

短期入所は、普段自宅で生活されている方が、様々な理由で一時的に利用される場所です。その生活の手伝いや身体介助を行うのが私の仕事なのですが、自宅での生活ができるだけ継続できるよう、お一人ごとに合った援助を提案しています。ご利用者の生活の場なので、あまり職場という感覚がなく、出勤するとご利用者が「おかえり」と声をかけてくれたりします。ゆったりとした雰囲気ということもあって、家のように落ち着くこともありますね。また、何気ない小さな気遣いにも、手を合わせて感謝されたりします。自分自身優しい気持ちになれますし、何より人の温かさを感じることに、やりがいを感じています。

普段からのトークコミュニケーションで気軽に発言できる雰囲気を

生活相談員として大切にしていることは全体のバランスですね。スタッフそれぞれの魅力的なところを活かせきれたらいいなあと、長所を見いだして、配置を考えるようにしています。相手が言いにくいことも気軽に言える雰囲気を作れるよう、普段から話すことを心がけています。ま、自分が人よりしゃべってばかりいることが多いんですけどね(笑)。挨拶などのときも、相手の声のトーンや表情にも気をつけるようにしています。誰だって心が折れそうな時はあります。そんな時は頼れる人に相談して、いいムードを作っていきたいですね。

次のステップに向けて挑戦を

一度は料理人を目指したこともありますが、柔道の師匠からこんな仕事が向いているんじゃないかって勧めてもらったのがきっかけですね。未経験だから、いちから教えてもらう気で入りました。目上の人と話すことが多いので、親しみをこめながらも相手を尊重した言葉使いであることが必要です。相手に失礼にならない範囲での言葉の崩し方などを丁寧に教えてもらいました。言葉遣いから教えてもらえる環境で仕事ができたのは恵まれていたと思います。

料理人は1年半しか続きませんでしたが、介護の仕事はイヤだと思ったことが本当にないんです。スキルアップできるよう、毎年資格取得に挑戦していますが、介護福祉士に受かったときはうれしかったですね。今はケアマネージャーの資格に挑戦中です。現在生活相談員を任されているのですが、もっと施設とご家族の中継を密にとれるようになることで、ご利用者がどう困っているのか説明できるようになりたいと思っています。

先輩の言葉が楽しく働ける原点に

橘の丘の魅力は、スタッフ一人ひとりの個性だと思っています。いろんな仕事を経験してきていたり、好きな音楽や趣味志向、年齢などもバラバラですが、長所も短所も認め合い、助け合いながら、不思議と一つにまとまっているところだと思います。介護を知らずに入社して、不安でいっぱいだった自分に、先輩が「元気で笑顔でおれば大丈夫」「楽しまんば」と声をかけてくれたおかげで、すごく安心できました。その時の言葉は今でもよく覚えていて、橘の丘で楽しく働けている一番の理由であり、原点です。

就職希望者へメッセージ

私自身、もともと介護という業種に興味がなく、もちろん技術も知識もありませんでした。ただ人と話すことや、楽しませることが大好きだったといういうだけで、13年務めています。個性を輝かせたい、活かしたいという方はぜひ一緒に、橘の丘を盛り上げていければと思います。